オプション取引の基本-(2) オプションの価格(プレミアム)
オプション取引シリーズの続きです。
オプションとは「株式や商品などの原資産もしくは指数について一定の期間までに定められた価格で売買する権利」でした。ではオプションの価格はどのように決まるのでしょうか?
オプションとは「株式や商品などの原資産もしくは指数について一定の期間までに定められた価格で売買する権利」でした。ではオプションの価格はどのように決まるのでしょうか?
オプション価格(プレミアム)=本質的価値+時間的価値
ざっくりいってしまうと、オプションの価値は「現時点で権利を行使した場合に得られる価値(原資産自体の権利行使価格と市場価格の差)」と、「満期日までの時間的猶予(x満期日までに利益になる確率)」にわけられます。前者を本質的価値(intrinsic value)、後者を時間的価値(time value)といいます。
本質的価値
権利行使価格と市場価格の差です。権利行使価格が80ドル、市場価格が100ドルの場合本質的価値は100-80=20ドルというふうになります。市場価格が80ドル以下になると、本質的価値は0になります、当然ですが本質的価値の最低値は0です。また、満期日にはオプション価格は本質的価値のみになります。
本質的価値の状態
権利行使価格は市場価格より高いか同じか安いかいずれかになりますが、それぞれの状態について下記のような呼び方がされます。ITM - In the money(イン・ザ・マネー)
本質的価値が存在する(0より大きくなる)状態を指します。
- コール --- 権利行使価格 < 市場価格 (原資産を買えば利益がでる)
- プット --- 権利行使価格 > 市場価格 (原資産を売れば利益がでる)
ATM - At the money(アット・ザ・マネー)
本質的価値が0の状態です。つまり権利行使価格と市場価格が同じ状態です。
OTM - Out of the money(アウト・オブ・ザ・マネー)
本質的価値が存在しない状態です。
- コール --- 権利行使価格 > 市場価格 (原資産を買っても利益がでない)
- コール --- 権利行使価格 > 市場価格 (原資産を売っても利益がでない)
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