オプション取引の基本-(1) 概要

オプションとVIXについて調べ始めると言ってから少し時間が立ってしまいました。

オプション取引とVIX(恐怖指数)の勉強

オプションについては用語や概念が難しいため自分の備忘も兼ねてまとめていきます。

オプション取引の基本

オプション取引の概要

オプションとはデリバティブの一種で、株式や商品などの原資産もしくは指数について一定の期間までに定められた価格で売買する権利のことを指します。一定の期間までにということで、将来のある時点に現在取り決めた価格で売買をおこなう先物取引と同じような印象がありますが、オプションはあくまで売買する権利であるのでその権利を放棄するというケースもあります。

取引市場について

日本にいるとあまりオプション取引について聞く機会は少ないかと思います。日本ではオプション取引というと日経225など指数連動型のオプションがほとんです。個別株ではオプションができる銘柄が少なく、取扱証券会社や取引量もほとんどないので実質個別株のオプション取引は不可能です。

米国では個別株のほとんどでオプション取引が可能となっています。ジム・クレイマーもその著書の中で個人投資家に対してもオプション取引を一つの武器として使えるようにと勧めており、オプション取引が浸透している様子が伺えます。

しかし、かつては個人投資家としてもヘッジファンドのマネージャーとしても、長年にわたってオプションを大体的に利用し、大きな成果を上げてきた。その経験を踏まえて、オプションは小さな元手を大きく増やすための素晴らしい武器だと確信するにいたったのだ。リスクに比べて大きいリターンが期待できる投資チャンスをとことん追求するする私にとっては、値下がりリスクを回避しながら現物株投資の何倍ものリターンを上げる可能性を提供してくれる、オプションの仕組みが気に入っている。また株価の下落に賭ける手段として、空売りにともなうショートスクイズを心配する必要がないという意味で、プットを好んで使ってきた。

ではオプション取引を行う際の諸条件がどのようなものになるのでしょうか?

オプションの種類

権利の種類

 オプションは定められた条件で原資産を売買する権利ということで、買う権利を「コール(call)」、売る権利「プット(put)」といいます。

ポジションの種類

また、そのオプションを買うことを「ロング(long)」ポジションを取る、売ることを「ショート(short)」を取るといいます。

「ロング(long)」ポジションを取っている人を「ホールダー(holder)」とよび、「ショート(short)」ポジションを取っている人を「ライター(writer)」と呼びます。

※契約(contract)を書く(write)ことでプレミアムを得るということでライターと呼ぶようです。ホールダーが権利を執行した時にライターはそれに答えなければなりません。

期日の種類

期日についても、アメリカンタイプ(満期日までのいつの時点でも執行できる)とヨーロピアンタイプ(満期日のみ執行できる)があります。

原資産の種類

売買する対象によって違いがあります。

  • 先物オプション
  • 証券オプション
    • 株式/ETFオプション
    • 指数オプション
株式/ETFオプションは、米国についてはほとんどすべての個別株、ETFについて売買できるようです。また満期日は第三金曜日でアメリカンタイプのオプションになります。オプションの売買単位(1枚)は株式100株が対応します。

次はオプションの価格についてまとめたいと思います。

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